わが家は、療育に通うひとり息子が小学校になるタイミングで就学支援シートを出しました。
就学支援シートを出すと、何か子供に不利になるのではないか?と心配したこともありました。
結論からいうと、1点以外には、大したデメリットはないです。
自分の体験談と、知人の小学校の先生の話から、メリットを含めてご紹介します。
就学支援シートの唯一のデメリット
デメリットを挙げると、親が就学支援シートをもらう手続きや、書いたりすることが少し面倒だ、ということです。
逆に言うと、それくらいしかありません。
私には、小学校で教員をしている知人が何人かおり、事前に心配で相談したことがありました。
皆、同じく
「療育に通っているなら、就学支援シートは絶対に出した方がいい」
とはっきりとすすめられました。
就学支援シートは子供に不利にはならない
教師の立場で考えると、少しでも心配なことがあれば、事前に教えてもらっておいた方が対応しやすい、ということなんですね。
就学支援シートは、「子供をサポートするため」のものであって、「悪者扱いする」ものではありません。
そのため、子供が小学校に通うにあたって、プラスになることはあっても、マイナスになることはありません。
就学支援シートのメリット5点
私が把握しているメリットをまとめます。
- 保育園・幼稚園の先生ならではの視点で、子供に必要なサポートを伝えてもらえる。
- 担任の先生に、子供の苦手・得意をサポートしてもらいやすい。
- 問題があったときに、学校の先生が親に連絡をとりやすい。
- 記入内容をもとに、ベテランの担任などにしてもらえる可能性がある。
- 記入内容をもとに、クラス編成を考慮してもらえることがある。
順番に詳しくご説明します。
保育園・幼稚園の先生ならではの視点で、子供に必要なサポートを伝えてもらえる
私が一番感じたメリットは、これです。
就学支援シートを記入するのは、
- 親
- 保育園・幼稚園
- 療育施設・または診断を行った医療機関
の3者の記入欄があります。
わが家は、週1で個別療育を通っていたので、療育施設と、保育園に書いてもらいました。
順番としては、
- 親が書いてから
- 保育園・療育施設が書く
という順番です。
この、保育園に記載してもらった内容が、「その視点は親にはなかった!」という本当に子供に役に立ちそうなアドバイスだったんですね。
例えば、「縄跳びを回しながら飛ぶ、など2つの動作を一緒に行うことが難しいときがあるので、できないときは声かけやサポートをするようにした」など。
遠回しに、「この子には、こういうサポートをしてあげてくださいね」と伝えるように書いてくれていたのですね。
親は気づかないような細かいところまで、欄いっぱいにびっしりと手書きで書いてくれていたので、もっともっと書いてほしい!という気持ちになりました。
同じ教育者としての視点で、わかりやすく伝えてくださっているので、ここが家庭の親とは違うな、と教育のプロを感じました。
担任の先生に、子供の苦手・得意をサポートしてもらいやすい
就学支援シートの「本質」ともいえるのがこのメリットですね。
私は、はじめは「就学支援シートには、苦手なこと・問題があることを書く」というイメージでしたが、「得意なこと」も記載することになっていました。
「お子さんの良いところ・得意なこと・好きなことなど、お子さんを楽しい学校生活を送るためのポイントを記載してください」という趣旨です。
就学支援シートであらかじめ「得意なこと・苦手なこと」ことを共有していると、
「まったくのはじめまして」の子供を30人受け持つ担任の先生からしたら、
「その他大勢」の1人よりもより早く、より詳しく、「この子はここを気を付けてあげよう」という視点が持てることになります。
子供の良いところ、苦手なところを、事前に先生に伝えられるので、先生もそこを意識して、「良いところは伸ばせるように」「苦手なところはサポートできるように」対応していただけるのは、子供にとっては大きなメリットですよね。
学校の先生が親に連絡をとりやすい
学校の先生にとって、子供の問題があったとき、親に伝えないといけないケースで、
- 就学支援シートを提出している親=子供の問題を把握している親と、
- 就学支援シートを提出していない親=子供の問題を把握しているかわからない親
の場合、2の場合「親に子どもの問題を伝えること」から始めないといけなくなりますね。
親にとっては、受け入れにくい、怒ってしまう親もいるかもしれませんので、慎重に伝えるべきところです。
その点、就学支援シートで、親が把握しており、考えを知っていれば、
「あの件なんですが…」
「はい、あの件ですよね」
とさっと、問題から入っていけます。
親と、教師も、連絡がとりやすくなります。
親と教師が連携していれば、子供の問題もさっと、小さなところから対応しやすくなります。
ここも、教師・親・子供にとってメリットですね。
ベテランの担任などにしてもらえる可能性がある
ここは、あくまで可能性です。
例えば、新人の先生と、ベテランの先生がいたときに、事前にわかっていれば、やはりベテランの先生になりやすいという可能性ですね。
あと、あくまで希望ですが、就学支援シートを小学校に直接持っていくときに、
「発達障害に理解のある先生を希望します」
というような希望を伝えることは可能です。
クラス編成を考慮してもらえることがある
こちらも可能性ですが、
知人の小学校教師によると、
「人見知り・自分から話かけられない」という子供の情報があれば、
「同じ保育園・幼稚園の子が同じクラスにいた方がいいね」と考えるそうです。
また、就学支援シートを提出している子供が1つのクラスにかたよらないように、配分されることもあります。
その内容や、提出の有無によって、子供や先生が指導しやすいようにクラス編成が考えられることがある、ということも子供にとっては、メリットとなります。
まとめ
就学支援シートはメリットは多くありますが、デメリットは面倒、という1点以外はありません。
つまり、子供にとっては、「慣れない小学校生活をスムーズにすすめるために、あった方がいい」といえるものです。
ぜひ、入学準備前で大変かとは思いますが、お子さんのために確認をしてみてください。
★補足★
小学校に入ってから、鉛筆をチェックしてけずるのは親の役割のようです…。
「あ、全部けずるの忘れてた!」なんてうっかりもサポートしてくれるのがこの「うかサポ」の筆箱。↓
鉛筆けずりがついてて子供が学校でもけずれる安心のもの。中身もみえて、両面入れで三角定規もしっかり入って便利です。
なお、卒園の記念品として、名入れ鉛筆を注文しましたが、手を触れる場所は名前やシールが落ちやすいので、はじめから名前入りのえんぴつがあると子供が安心です。
お名前入れに少し時間がかかるので、早めの注文が吉です。
私は「ステーショナリーグッツ」さんで注文しましたが、繁忙期でも早めで助かりました。