1歳半健診で「言葉の遅れ」で引っかかった。療育を始めるまで

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積み木で遊ぶ子どもの手 子育て・教育
  • 1歳半健診のときに、単語が出ていないとどうなる?
  • 1歳半健診で、言葉の遅れで引っかかってしまった。

と気になるお母さん、お父さん、保護者の方々のために、うちの息子の体験談をご紹介します。

1歳半健診で「まだ単語を話さない」息子

1歳半健診の項目に『「ママ、パパ」などの単語を3つ以上言う』という項目があります。

わが家の息子は、1歳半健診(風邪などで実際に受けたのは1歳8カ月でした)の時点で、

3つどころか、ほぼ1つの単語も話していませんでした。

話すのは、「ビューっ」とか、「わー」とか、くらいですね。明確な単語はゼロ状態です。

「うちの子は言葉が遅いんだな」という意識をしながら、1歳半健診に向かいました。

まだこの時は、そこまで問題になるとは考えていませんでした・・・。

発語以外の発達テスト①:指差しはする

1歳半健診では、指差しをするかのテストもありました。

動物や、乗り物などの絵を見せながら、「ぞうさんは?」「飛行機は?」と聞いていくものですね。

ちなみに、私がビックリしたのは、その中に、「アンパンマン」もあったことです。

アンパンマンって人気ですが、(固有のキャラクターで)自治体の指差しテストに登場するほどとは!

息子の場合は、指差しは、ほぼできていました。

発語以外の発達テスト②:積み木を積む

積み木を上に6~7個くらい積むテストもありましたが、こちらも息子はできました。

単語はでていないが、積み木はOKという感じです。

1歳半健診で走り回って、落ち着きがない

普段あまり気にしていませんでしたが、もうひとつ、やんわりと指摘されたことが、「ずっと走り回って落ち着きがない」ということ。

もともと元気があるやんちゃな子、とは思ってましたが、1歳半健診にかかった2時間近くの間、ず~っと走り回っていました。

私は「よくそんなずっと動き続けられるな」と気軽に思ってましたが。確かに落ち着いて座っている子もいます。

お話を聞いてもらった担当保健師さんから

「いつもこんな感じですか?」

「はい」

「そうですか~・・・」

(あれ、ちょっと問題な感じ?)

私はその反応からして、「言葉も出てないし、落ち着きがない」という二つの側面があり、より、発達の注意をした方がいいという感じを受けました。

(直接言われた訳ではありません。ただ、その後「発達に関しての心理相談を受けますか?」と聞かれたことにも関係している気がしました)

1歳半健診で引っかかった息子

自治体の方針にも寄ると思いますが、私の住んでいるところでは、

1歳半健診で3語の単語を言わない場合は、以下の確認がありました。

当日、「もしよかったら、発達の心理相談を受けられますが、希望しますか?」と聞かれる。
を受けない場合、またはを勧めない場合)「言葉の発達の確認で、後日電話をしてもいいですか?」と聞かれる。

②は事前に他のママさんからもよく話を聞きました。1~2語出ていても、3語ないとほぼ全員が発達確認の対象とされているようです。

私の場合は、後日電話が来るんだろうな、と考えていたところ、①の発達について心理相談を受けるかを聞かれました。おそらくですが、

単語が1語も出ていない、かつ落ち着きがない

ことで、その対象となったのでしょう。

心理相談を勧める=発達障害の疑い、を考える親によっては拒否反応を示す方もいるのかもしれません。

保健師さんは、「よかったら、もし良かったらなんですが・・・」と何度もいいながら、遠慮しながら勧めてくださったので、決して強制という雰囲気はありませんでした。

私の場合、ショックながらも、少しでも息子にとってよい情報を得たいと思い、①心理相談を受ける、を希望しました

結果的には、これがとっても良かったので、もし、迷われている方は相談されることをおすすめします。(別にまた詳しく書きたいと思います)

1歳半健診で引っかかるとは

これを読んでいる方は、1歳半健診で同じように言葉が遅い、という指摘を受けられた親御さん、保護者の方々もいるかもしれません。

私は、1歳半健診で、まさに「言葉が遅い」(&落ち着きがない)という理由で引っかかったその日、とてもショックを受けました。

  • うちの息子は普通ではないのか?
  • 発達障害の可能性があるのか?
  • どうしたら、言葉が早くでるようになるのか?

などなど、色々ネットで調べたり。

突然その日から、息子に向かって、「これは、スプーン、だよ」など、言葉を強調して話してみたり。

ただ、私がその後、療育に通ったり、児童館でのイベントで発達心理の先生の話を聞いたりして学んだことは、

言葉を話すことは、単に言葉を覚えるだけではない

ということです。

口を動かす、ということは運動の一部であり、手先や足、体全体の動きの発達もその元ととして大切。さらに生活習慣や、心の安定なども重要で、総合的に考えることが必要とのことです。

そして、言葉を発するためには、

  • 言葉を覚え
  • 相手に伝えたい、という気持ちが芽生え、
  • 口がその適切な動きをすることができるようになり、
  • 言葉を「発する」ことができる

ということです。

「言葉」の発語は、まさに、氷山の一角なんですね。

「ありがとう」という大人には簡単に言える言葉でも、「あ」「り」「が」「と」「う」と、一つ一つ違う口の動きをすることは、言葉を覚えたばかりの小さな子どもにとっては、とても難しい動きなんだそうです。

単に、言葉を覚えてほしい!と必死になるよりも、外で十分に運動したり、規則正しい生活をしたり、何より保護者からの愛情をたっぷりそそいで、子どもが安心した気持ちになる、という基本的なことがやはり重要だということです。

そして、これは私が自治体の機関の担当者からアドバイスされたことでいうと、同じくらいの年齢の子どもと触れ合う機会があると良い、ということです。(個人的なアドバイスでしたが)

近場の公園でもいいですし、児童館でも同年齢の子どもと会う機会はあると思います。

息子は、公園では積極的に自分から他の子と遊びたがる子だったので、あまり心配はしていませんでしたが、それ以降は、意識して児童館などの活動に多く参加するようにしていました。

療育に通った3歳になった息子のその後

その後は色々考え、結果的に、「言葉の発達」のため療育に週一で通うことにしました

そして、現在、3歳を過ぎた今は、息子は少しまだ遅いかもしれませんが、問題なく言葉を話し、コミュニケーションが取れています。落ち着きがないのはないですが、日常生活で困るほどではありません。

保育園では、療育に通っていたことを伝えていることもあり、要支援児として扱われていますが、一対一で先生がつく、ということはなく、ちょっと助けが必要なときに、先生が気を付けて時間をかけてくれる、という扱いです。

うちの場合は、診断名もついていないので、もしかしたら「グレーゾーン」と呼ばれる範囲に入るのかもしれません。

ただ、親としては今は元気に育ってくれているので、心配はしていません。

これが、療育に通っての成果で、言葉がほぼ問題ないレベルまで伸びたのか、通ってなくても大丈夫だったのか、比較はできませんが、3歳までの吸収率はやはり相当なものがあるので、私は通わせて色々な経験をさせられたことはプラスだったと考えています。

療育はまだちょっと・・・と思う方は、まず近くの児童館などに通ってみることをおすすめします。

私は療育に通う前も、よく児童館に通っていましたが、児童館でこんなことまでやってくれるんだ!と思うような役に立つイベントもあったり、子供向けの季節の工作や、室内でできるアスレチックなどができる日もあったり。(自治体にもよるのでご確認ください)

療育も、絵本などの他に、そういった手先の動き(工作など)と、運動(踊ったり、歩いたり、時にはトランポリンなど)を組み合わせたプログラムが多かったです。

自治体の心理相談で勧められた絵本

言葉を覚える、ということだけで言うと、絵本がやはり効果的ですね。

私が心理相談をしたときに教えてもらったのは、まだ言葉を覚える時期の子どもには、一つのページに、一つの絵と単語が載っているような本が分かりやすい、ということです。

具体的にすすめられたのは、おなじみの「じゃあじゃあびりびり」

これは、太めの絵本で破れにくいし、お出かけのときにも便利なサイズですよね。

それと、こちらも定番「くだもの」。

くだもの (幼児絵本シリーズ)
株式会社 福音館書店
くだもの (幼児絵本シリーズ)

確かに、一つのページに一つの絵と言葉、でシンプルですね。

私は両方持っていたので、勧められてからは、この2冊をヘビーローテーションで読んでいました。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

子どもの発達は、それぞれなので、1歳半健診で引っかかっても、その後ぐんと伸びることも多くあると思います。

一方で、多くのことと吸収するこの時期に、できるだけ色々な経験をさせて、たくさん成長させてあげたい!ということもありますね。

私は、1歳半健診での指摘で、不安で不安でしょうがない時期もありました。

でも、できることを一つずつ、少しずつ、やっていき、結果的には後悔しない道を選べたと思っています。

不安に思っている方へのアドバイスをまとめると、以下のとおりです。

  • 言葉の発達は、体の運動機能・親の愛情など総合的なものと理解して生活をする(言葉を必死に覚えさせるのではない)
  • 行政の相談は積極的に利用する(私は無料でした)
  • 児童館にも積極的に通う(発達の遅れがある子ども専用プログラムがあることも。これも無料でした)
  • 必要なら療育についても検討する(私は行政の相談の担当の方から紹介されて、利用しました)

以上、ご参考になれば幸いです。